納棺師が考える「納棺式が与える意味」② 

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その人らしく、穏やかに

「納棺式」と聞くと、
悲しみが深まる時間、つらい時間、
そう感じる方も少なくないかもしれません。

私自身、この仕事に就く前は、
納棺式は“気持ちに区切りをつけるための儀式”
そんなイメージを持っていました。

けれど実際に、ご遺族と向き合いながら
何度も納棺式に立ち会ってきた今、
その考えは少しずつ変わっていきました。

納棺式は、
「気持ちを切り替えるための時間」ではなく、
気持ちが自然と整っていく時間なのだと感じています。

無理に前を向かなくていい。
無理に涙をこらえなくていい。
笑っても、黙っていても、それでいい。

ただ、故人様のそばで
その人らしさに触れながら過ごす時間。それが、納棺式の始まりなのだと思っています。

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