納棺式

大切な方とのお別れを、
心安らかに過ごすために

納棺師としての想い

納棺師としての想い

私たちが何よりも大切にしているのは、涙でも笑顔でも、ご遺族が納得し、満足された表情を見ることです。
その表情こそが、私たちがこの仕事を続けている理由なのです。

「区切り」ではなく、
未来へ続く「通り道」

故人様との思い出を笑顔で振り返り、穏やかな気持ちで未来へ歩みだすための大切な時間。これから、その時間を共につくるための各儀式についてご説明します。
このひとときが、ご遺族にとって心安らぐ「通り道」となることを目指しています。

納棺師の仕事は「その人らしい」お姿のために

お別れの時間を心安らかに過ごすために、何より大切なこと。
それは、ご遺族がご対面されたときに「ああ、この人らしいな」と感じていただけることです。
生前の印象を損なわない自然なお姿は、穏やかなお別れの始まりとなります。

「初めてで、何もわからない」
そのお気持ちに寄り添います

「わからない」が残らないよう、私たちは丁寧に対話を重ねます。
こうした対話を通じて、ご遺族が本当に望むお別れの形が少しずつ見えてきます。

納棺式の流れ

─エンゼルケア─
お別れの始まりを、
その人らしく穏やかな姿に

故人様の生前の印象を損なわない、自然体であること。
頭の角度、目の閉じ方、目元の表情のひとつひとつに意識を向け、その方らしいお姿を追求します。

─湯灌─
悲しみや痛みを洗い流し、心を清める時間

浴槽を用いる「シャワー湯灌」と、タオルでお身体を拭き清める「古式湯灌」。
故人様やご遺族のお気持ちを何よりも大切にします。

─身支度─
その方らしいお姿で、
旅立ちの準備を

ご遺族が「どこまでお願いできるのか分からない」と感じていらっしゃることを前提に、私たちから故人様の変化などもお伝えし、一つひとつ確認しながら進めます。

触れる、手伝う。故人様と過ごす、かけがえのない時間

旅支度の紐を結んでいただく。数珠をかけていただく。故人様を囲み、
同じ時間を過ごすことそのものが、心を整えていくグリーフケアにつながります。

─ご納棺─
すべての想いを受けとめる、安らかな眠りへ

納棺は、納棺式の最後を整える大切な時間です。これまでの過程で笑顔だった表情が涙に変わることもあれば、涙がふとしたきっかけで笑顔に変わることもあります。
人の死は、簡単に受け入れられるものではありません。私たちはその感情の揺れを当たり前のこととして受け止め、寄り添います。

急がず、ゆっくりと。
お気持ちが落ち着くまで

気持ちの変化には、急がずゆっくりと接します。副葬品をお棺に納めていただくことも、そのための大切な時間です。
私たちはシーツを丁寧に整え、故人様が安らかにお休みいただけているかを確認し、苦しく見えないようお顔の角度を見直します。
こうした一つひとつの行動が、ご遺族様の安心につながると考えています。

「しっかりと送ってあげられた」という確かな想いを胸に

気持ちが落ち着くタイミングは、人それぞれです。
それでも、「しっかりと送ってあげられた」と感じられる納棺の時間は、
ご遺族にとって欠かすことのできない、大切なひとときです。
この時間が、未来へ続く思い出の1ページとして、
皆様の心を支えることを願っています。